パスエフェクトエディタとは
パスエフェクトエディタを使うと、パス自体を変形せずに何種類ものエフェクトを重ねて加えることができます。
パスを選択して「パス(P) > パスエフェクトエディタ」 (Shift+Ctrl+7) を開くと、エフェクトを追加/削除したり変更したりできるようになります。エフェクトを加えるために最初に選択したパスを、スケルトンパスまたはオリジナルパスと呼びます。エフェクトの中には効果をパスで変化させるものがありますが、効果を与えるためのパスをコントロールパスまたはベンドパスと呼び、緑色で表示されます。
コントロールパスは、パスエフェクトを変化させるためだけに使われるパスで、パスエフェクトエディタで編集するとき以外、画面上に表示されることはありません。コントロールパスは、パスエフェクトエディタのアイコンを使って編集できます。
アイコン | 動作 |
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キャンバス上で編集 | コントロールパスをノードツールを使ってキャンバス上で編集 |
パスをコピー | コントロールパスをクリップボードにコピー |
パスを貼り付け | クリップボード上のパスをコントロールパスとして貼り付け |
パスへリンク | コントロールパスをクリップボード上のパスへのクローンにする |
パスエフェクトの表示は、パスエフェクトエディタのエフェクトリストからON/OFFすることができます。スケルトンパスを編集したい場合には、一時的にパスエフェクトの表示をOFFにしておくと便利です。
パスエフェクトの適用されたパスに対して「パス(P) > オブジェクトをパスへ(O)」 (Shit+Ctrl+C) を実行するとスケルトンパスは消え、エフェクト適用後のパスを新たなパスとして変換します。変換後のパスには、パスエフェクトは適用されていません。
パスエフェクトは、メニューの「パス(P) > パスエフェクトを貼り付け」 (Ctrl+7) を使って別のオブジェクトにコピー可能です。まずコピー元のオブジェクトを「編集(E) > コピー(C)」 (Ctrl+C) でクリップボードにコピーし、そのパスエフェクトを適用したいパスを選択してから「パス(P) > パスエフェクトを貼り付け」 (Ctrl+7) を実行します。
パスからパスエフェクトを除去するには、パスエフェクトを除去したいパスを選択してから「パス(P) > パスエフェクトを除去」を実行します。
パスエフェクトにはまだまだバグが多く、しばしば編集中にInkscapeが異常終了します。パスエフェクトを編集する際には特に小まめな保存をお勧めします。