テキストの整形は、主にテキストツールのツールコントロールバーから行います。「テキスト(T) > テキストとフォント(T)」 (Shift+Ctrl+T) からも一部操作は可能です。
テキストの一部を選択して(表示を反転させた状態で)フォント変更などの整形を行うと、選択した部分にだけ変更が適用されます。テキストを部分選択せずに整形を行うと、そのテキストエリア全体に変更が適用されます。
使用するフォントは、プルダウンメニューからフォント名をサイズを選択して指定します。
日本語フォントも使用できますが、フォントメニューには英語名で表示されるので探すときに注意が必要です。たとえば、Windows上の主なフォントは次のように表示されます。
日本語名 | 英語名 |
---|---|
メイリオ | Meiryo |
MS ゴシック | MS Gothic |
MS Pゴシック | MS PGothic |
MS 明朝 | MS Mincho |
MS P明朝 | MS PMincho |
それ以外のフォントを英語名を確認するには、「フォントインストーラ SAKURA」のようなフォントビューアを使うのが便利です。
テキストの割り付けは、次のアイコンを選択して指定します。初期状態では左寄せです。均等割り付けは、流し込みテキストでのみ指定可能です。
![]() |
左寄せ |
![]() |
中央揃え |
![]() |
右寄せ |
![]() |
均等割り付け |
テキストの字体は、次のアイコンを選択して指定します。ショートカットキーからも操作可能で、それぞれの字体のショートカットキーをカッコ内に示します。
![]() |
太字(Ctrl+B) |
![]() |
斜体(Ctrl+I) |
のような上付き文字や、
のような下付き文字は、次のアイコンでで指定します。
![]() |
上付き文字 |
![]() |
下付き文字 |
縦書きと横書きは、次のアイコンを選択して指定します。縦書き・横書きは部分的に変更することはできません。そのテキストエリア全体で、どちらにするかを選択します。
![]() |
横書き |
![]() |
縦書き |
ただし現在のところInkscapeでは縦書きフォントをサポートいません。そのため縦書きを選択すると句読点不自然な位置に置かれてしまうため、句読点のみ手動でカーニングする必要があります。
縦書き | 読点のみカーニング |
![]() |
![]() |
上記の例ではテキストに「MS P明朝 16px」を使用し、次のようにカーニングしています。
カーニング時に指定する値は、使用するフォントの種類やサイズによって適切な値が異なるため、適宜調整してください。