SVGフォントエディタを使えば、SVGフォントを自作することができます。SVGフォントエディタは、メニューから「テキスト(T) > SVGフォントエディタ」で起動します。
作成したSVGフォントをInkscapeの中でそのまま使うことはできませんが、フリーのフォント変換サイトを利用してTTFに変換することにより、作成したフォントをプログラム上で扱うことができるようになります。
0.49ではフォント開発支援用のエクステンションが追加される予定ですが、0.48で作成する場合にはキャンバスサイズなどを手動で設定する必要があります。
0.48では、次の手順でTTFを作成できます。
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Inkscapeを開き、「ファイル(F) > ドキュメントの設定(D)」の「ページ」タブで、カスタムサイズの幅と高さに1000.00pxを設定します。このサイズが1文字分となります。
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キャンバスに文字を作成します。1文字ごとにレイヤーを分けると管理が楽です。
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「テキスト(T) > SVGフォントエディタ」でSVGフォントエディタを開き、「新規」ボタンをクリックして新しいフォント定義を作成します。フォント名、および「全体設定」のファミリ名を適宜変更します。
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「グリフ」タブを開いて「グリフを追加」ボタンをクリックし、割り当てる文字をマッチング文字列に入力します。
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文字として登録するオブジェクトを選択してから登録したグリフの行を選択し、「選択オブジェクトから曲線を取得」をクリックすると、グリフの定義にオブジェクトが取り込まれます。
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定義済みの文字をプレビューテキストに入力すると、フォントをプレビュー表示で確認できます。
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1文字ずつパス作成とグリフ登録を繰り返し、SVGフォントを完成させます。
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フリーのフォント変換サイトを利用して、SVGファイルをTTFに変換します。入力にSVGを受け付けるフォント変換サイトには次のようなものがあります。
作成したTTFをWindows上でインストールすれば、Windows上のプログラムから自作フォントを利用可能です。