「SIOX前景選択」をチェックすると、パスで指定した範囲の中から画像を切り抜いてトレースします。範囲指定には、シェイプ(矩形を含む)とパスが使用できます。シェイプはパスに変換せず、そのまま範囲指定に使えます。
切り抜きトレースをするには、「SIOX前景選択」をチェックし、切り抜きたい部分の周囲を(少し余裕を持って)パスで囲み、パスとビットマップ画像の両方を選択してトレースを実行します。
周囲との境がはっきりしている部分ほど、うまく切り抜きができます。たとえば、次の写真から蓮の花の部分を切り抜くとします。
写真の上に、花を囲む楕円を描きます。楕円と写真の両方を選択し、トレースを実行します。
トレース結果。
トレース結果には、元画像と同じ大きさの背景がZ順の一番下のオブジェクトとして含まれます。この背景を含まれないようにするには、「背景を削除」にチェックを入れてトレースを実行します。「背景を削除」にチェックしてトレースすると、次のようにトレース対象だけがグループ化されたパスが作成されます。