パスにつけるマーカーは、パスのストロークの太さに応じて次のように自動的に大きさが変更されますが、今のところ「フィル/ストローク」ダイアログから大きさを指定することはできません。
ストロークの太さ 1px | ストロークの太さ 10px |
この大きさを変えたい場合には、XMLエディタを使って次の手順で変更します。
マーカーサイズの変更手順
- ラベルパスを選択
XMLエディタを開き(Shift+Ctrl+X)、パスを選択します。こうすると、XMLエディタの構造一覧のペインで、次のようにそのパスの要素ノードが選択されます。
- ラベルstyeに仮のマーカー名を指定
属性一覧から「style」を選択します。
その中に「marker-end:url(#Arrow1Lend)」という記述があります。「Arrow1Lend」の部分がマーカー名です。大きさの違うマーカーを新しく定義し直して使うことにするので、ここでまず「Arrow1Lend」を編集して「Arrow1LendA」としておきます。まだ定義していないマーカー名なので、画面上は一時的にマーカーの表示が消えます。
- ラベル元のマーカーの要素ノードを選択
構造一覧から「defs4」の要素ノードを展開し、「Arrow1Lend」を選択します。
- ラベル新しい要素ノードを作成
「Arrow1Lend」を選択した状態で をクリックすると、内容をコピーして新しい要素ノードが作成されます。
- ラベル属性を書き換え
コピーされた要素ノードの属性のうち、「id」と「inkscape:stockid」の値を両方とも「Arrow1LendA」に書き換えます。
この値を変更すると、ドキュメント上に再び矢印が表示されます。
- ラベルtransform属性を書き換え
Arrow1LendAの下のpathを選択し、transform属性を次のように書き換えます。
matrix(-0.3,0,0,-0.3,-0.3,0)
太字の部分(「0.3」の部分)を変更すると、マーカーの大きさを調整できます。transform属性を変更すると、次のようにマーカーの大きさが画面上でも変更されます。