Inkscapeでは、次の形式のSVGファイルを保存できます。
ファイルフォーマット | 説明 |
---|---|
Inkscape SVG | Inkscapeが標準的に読み書きするファイルフォーマット。 |
プレーンSVG | Inkscape SVGからエディタ情報を削除したもの |
Inkscape SVG圧縮 | Inkscape SVGをgzipで圧縮したもの |
プレーンSVG圧縮 | プレーンSVGをgzipで圧縮したもの |
最適化SVG | SVGのファイルサイズを小さくするために、さまざまな最適化を施したもの |
Inkscape SVGとプレーンSVGの違いは、プレーンSVGにはInkscapeでの編集用の情報が含まれない点です。その分ファイルサイズが小さくなりますが、プレーンSVGで保存したファイルをInkscapeで開いても以前とまったく同じようには編集することができません。Inkscapeで保存したファイルを他のアプリケーションで開くと何らかの不具合が出る場合に、使用すると良いでしょう。
圧縮SVG (.svgz) は、gzipを使って圧縮されたファイルです。ファイルサイズが小さくなる代わり、読み書きする度に圧縮/解凍するため、処理が重くなります。
最適化SVGは、ファイルサイズを小さくするために様々な最適化を施したSVGファイルです。Inkscapeはscour (http://www.codedread.com/scour/) を内蔵しており、scourを使って最適化します。scourはJeff Schiller氏によって書かれたSVGを最適化するPythonプログラムで、0.47以降のInkscapeに標準搭載されるようになりました。最適化SVGで保存すると次のダイアログが表示され、最適化する項目を選択することができます。
「色を簡略化する」にチェックすると、rgb(255, 255, 255)形式の色を#FFFFFF形式に、可能なら#FFF形式に置換します。
「styleをXMLにする」にチェックすると、style属性をXMLの属性に変換します。
「グループを整理する」にチェックすると、グループを整理します。
「IDストリップを有効にする」にチェックすると、参照されていないIDを削除します。
「ラスターイメージを埋め込む」にチェックすると、インポートされたビットマップ画像を埋め込みます。
「エディタデータを保持する」にチェックすると、Inkscapeの編集用のタグを削除せずに残します。
「viewBoxを有効にする」にチェックするとドキュメントサイズを100%/100%とし、viewBox座標を使用します。
「XML宣言を除去する」にチェックすると、XML宣言部を削除します。
「精度の設定」には、座標などの数値に使用する小数点以下の桁数を指定します。
「インデント」には、XMLファイルの中でのインデントに使用する文字を次の中から選択して指定します。
- スペース
- タブ
- なし
インデントなしがもっともファイルサイズを小さくできますが、可読性は下がります。