ビットマップのエクスポート

Inkscapeからビットマップファイルをエクスポートする方法は、次のようにいくつかの方法があります。

  • 保存時に「Cairo PNG」を選択
  • メニューから「エクステンション(N) > ウェブ > スライサ」
  • メニューから「ファイル(F) > ビットマップにエクスポート(E)」を選択、またはショートカットキーのShift+Ctrl+E

ファイル形式に「Cairo PNG」を選択して保存した場合、ページ全体がひとつのPNGファイルとしてエクスポートされます。エクスポートする場所を選択したり、ページ内のパーツを別々のPNGファイルとして保存したりすることはできません。

スライサエクステンションを利用した場合、PNG、GIF、JPEG形式のファイルを選択してエクスポートすることができます。また、オブジェクト単位ではなくオブジェクトの一部を切り取ってビットマップにすることができます。利用方法について詳しくはエクステンションの章を参照してください。

ここでは「ビットマップにエクスポート」でエクスポートする方法について説明します。「ビットマップにエクスポート」を実行すると、次のようにエクスポートダイアログが表示されます。

エクスポート領域には次のいずれかを選択します。

ページ

ページ全体をエクスポートします。

描画全体

描画されたオブジェクトすべてをその大きさに合わせてエクスポートします。

選択

選択したオブジェクトをエクスポートします。

エクスポート領域に「選択」をチェックすると(あるいはオブジェクを選択した状態で「ビットマップにエクスポート」を実行すると)、オブジェクトプロパティに指定されたIDにPNGの拡張子が付けられたものが、デフォルトのエクスポート先ファイル名となります。

カスタム

次のように座標で指定した領域をエクスポートします。

x0 左上のX座標
y0 左上のY座標
x1 右下のX座標
y1 右下のY座標
領域の幅
高さ 領域の高さ

「ビットマップサイズ」には、出力先PNGファイルのサイズおよび解像度を指定します。「ファイル名」には でファイルを選択するか、直接ファイル名を入力して指定します。 

「選択した全オブジェクトをバッチでエクスポートする」にチェックすると、選択したオブジェクトをそれぞれ1ファイルのPNGファイルとしてエクスポートします。エクスポート先のフォルダは「ファイル名」で指定されているフォルダです。チェックを入れるとファイル名を編集できなくなるため、フォルダを変更したい場合にはチェックする前に変更しておきます。作成されるファイル名は、それぞれのオブジェクトIDが使われます。

選択オブジェクトをエクスポートするときや、バッチでエクスポートするとき、エクスポートする領域は、エクスポートするオブジェクトの境界枠内です。境界枠内に別のオブジェクトが入っている場合には、エクスポートされた画像内にそのオブジェクトも写ってしまいます。バッチでエクスポートする場合には特に、オブジェクトが重ならないように配置することが大事です。

エクスポートオブジェクトの指定 エクスポートされたビットマップ
エクスポート指定 エクスポート結果

「選択されたもの以外を全て隠す」にチェックすると、選択したオブジェクトだけが表示された状態の画像がエクスポートされます。

「エクスポート」ボタンをクリックすれば、PNG形式にエクスポートされます。

背景色は、「ドキュメントの設定」の「背景」で指定されたものが使用されます。ここで透明度 (Alpha) に0が指定されていれば、背景が透過のPNGがエクスポートされます。

最終更新: 2013-04-09 17:17:26