Inkscapeのユーザごとの設定は、次のファイルに格納されています。
%APPDATA%\Inkscape\preferences.xml
「%APPDATA%」は、現在のユーザのアプリケーションデータの格納フォルダのパスです。OSにより異なりますが、WindowsXPでは 「C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data」 です。
UNIX系のOSでは、$HOME/.inkscape/preferences.xmlになります。
preferences.xmlに定義されているほとんどの項目は 「Inkscapeの設定」ダイアログで編集できますが、できないものもいくつか存在します。「Inkscapeの設定」ダイアログで編集できない項目も、preferences.xmlを直接テキストエディタで編集すれば変更可能です。
- アウトラインモードの線色
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アウトラインモードで使用する線の色は、preferences.xmlの中の「wireframecolors」グループで定義されています。指定する値は、RGBAを10進数にした数値です。
項目名 初期値 内容 onlight 255 明るい背景上のストロークの色。
※255 = #000000FF(黒)ondark 4294967295 暗い背景上のストロークの色。
※4294967295 = #FFFFFFFF(白)images 4278190335 イメージの境界色。
※4278190335 = #FF0000FF(赤)clips 16711935 クリップのパスを示す色。
※16711935 = #00FF00FF(緑)masks 65535 マスクのパスを示す色。
※65535 = #0000FFFF(青) - SVG出力
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SVGファイルへの出力時のオプションは、「svgoutput」グループで定義されています。
項目名 初期値 内容 usenamedcolors 0 0のとき、3桁あるいは6桁の16進数として色を格納します。0以外なら、可能な限りSVGで定義されている色名を使って格納します。ただし、色名で格納した場合にはエフェクト使用時に不具合が発生することがあります。 numericprecision 8 数値を出力するときの有効桁数。この値を小さくすると、精密さと引き替えにファイルサイズを若干小さくすることができます。 minimumexponent -8 ここで指定した数の10の階乗より小さい値 (初期値の場合10-8)は0とみなす。 inlineattrs 0 0のとき属性ごとに改行。0以外なら、すべて同じ行に記述。 indent 2 SVGタグの深さに応じたインデントのスペース数。0を指定すると、インデントが無効になります。