環境設定
Inkscapeの設定は、メニューバーから「ファイル(F) > Inkscapeの設定(K)」を選択するか、Ctrl+Shift+Pを押すことで設定ウィンドウが開けます。
左側にカテゴリーペイン、右側に設定項目ペインが表示されます。
大きなカテゴリは、次のようになっています。
- ツール
- インターフェイス
- 振る舞い
- 入出力
- システム
- インポートした画像
- レンダリング
- スペルチェック
最初の4個のカテゴリ、「ツール」「インターフェイス」「振る舞い」「入出力」は階層になっており、その下に子カテゴリーが存在します。
設定項目は非常に多岐にわたる上、リリースごとに頻繁に見直されるため、ここでは個々の設定項目については割愛します。
カテゴリペイン上の検索ボックスで、設定項目を検索できます。
環境設定ファイルを手動で編集
Inkscapeのユーザごとの設定は、ほとんどが環境設定ダイアログから変更ができますが、中にはできないものもあります。
ダイアログから編集できない項目も、設定ファイルを直接テキストエディタなどで編集すれば、変更可能です。
Inkscapeのユーザごとの設定は、次のファイルに格納されています。
%APPDATA%\Inkscape\preferences.xml
「%APPDATA%
」は、現在のユーザのアプリケーションデータの格納フォルダのパスです。OSにより異なりますが、WindowsXPでは 「C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data
」 です。
UNIX系のOSでは、$HOME/.inkscape/preferences.xml
になります。
preferences.xmlを編集することで変更可能な項目について、いくつか紹介しておきます。
アウトラインモードの線色
アウトラインモードで使用する線の色は、preferences.xmlの中の「wireframecolors」グループで定義されています。指定する値は、RGBAを10進数にした数値です。
項目名 | 初期値 | 内容 |
---|---|---|
onlight | 255 | 明るい背景上のストロークの色。 ※255 = #000000FF(黒) |
ondark | 4294967295 | 暗い背景上のストロークの色。 ※4294967295 = #FFFFFFFF(白) |
images | 4278190335 | イメージの境界色。 ※4278190335 = #FF0000FF(赤) |
clips | 16711935 | クリップのパスを示す色。 ※16711935 = #00FF00FF(緑) |
masks | 65535 | マスクのパスを示す色。 ※65535 = #0000FFFF(青) |
SVG出力
SVGファイルへの出力時のオプションは、「svgoutput」グループで定義されています。
項目名 | 初期値 | 内容 |
---|---|---|
usenamedcolors | 0 | 0のとき、3桁あるいは6桁の16進数として色を格納します。0以外なら、可能な限りSVGで定義されている色名を使って格納します。ただし、色名で格納した場合にはエフェクト使用時に不具合が発生することがあります。 |
numericprecision | 8 | 数値を出力するときの有効桁数。この値を小さくすると、精密さと引き替えにファイルサイズを若干小さくすることができます。 |
minimumexponent | -8 | ここで指定した数の10の階乗より小さい値 (初期値の場合10-8)は0とみなす。 |
inlineattrs | 0 | 0のとき属性ごとに改行。0以外なら、すべて同じ行に記述。 |
indent | 2 | SVGタグの深さに応じたインデントのスペース数。0を指定すると、インデントが無効になります。 |