ピクセルスナップでできること
選択したすべてのパスを、ピクセルにスナップします。
ビットマップをインポートしたとき、次のようにぼやけた画像になってしまうのを補正するために使用します。
もとの画像 | インポートした画像 |
---|---|
![]() | ![]() |
4KディスプレイやRetinaディスプレイで見ると、違いがわかりにくいかもしれません
このようにボケてしまう原因は、ビットマップの配置がドキュメント中のピクセルと合っていない場合に、自動的にアンチエイリアスがかかるためです。わかりやすいよう、高さと幅が20pxでストローク幅が1pxの四角形をビットマップにエクスポートしたものを拡大表示すると、次のようになります。
ドキュメントのピクセルに配置を合わせるには、選択ツールのツールボックスバーでX座標とY座標の小数点以下をそれぞれ0に変更します。つまり、XY座標がいずれも整数となるように変更します。
![ツールボックスバーからピクセルスナップ](http://inkscape.paix.jp/data/2012/05/pixel-snap-by-toolbar.png)
ピクセルスナップエクステンションは、選択したすべてのオブジェクトに対してこの作業を行います。
Inkscapeで作成した画像をビットマップにエクスポートする場合、通常はアンチエイリアスがかかります。しかしピクセルグリッドにスナップされた水平線や垂直線には、アンチエイリアスがかかりません。アンチエイリアスのかかった線はにじんで見えるため、直線がくっきりしたビットマップを作成したい場合にこのエクステンションを利用します。Inkscapeでアイコンを作成したい場合などに便利です。
オプション
ピクセルスナップでは、次のオプションを指定できます。
![エクステンション: ピクセルスナップダイアログ](https://inkscape.paix.jp/data/2024/04/extension-pixel-snap-300x158.png)