Inkscapeのノードには、次の3種類があります。
シャープなノードのノードハンドルは別々に動かすことができますが、 スムーズなノードのノードハンドルは2本が直線になっていて、 別々に動かすことはできません。 シンメトリックなノードは、見た目にはスムーズなノードとほとんど変わりませんが、 ノードハンドルの長さが両側同じに固定されています。
| シャープなノード | スムーズなノード | シンメトリックなノード |
![]() |
![]() |
![]() |
ノードの形状を見れば、シャープなノードをその他の種類から識別できます。 シャープなノードは菱形(◇)、スムーズなノードとシンメトリックなノードは四角(□)です。 選択中のノードに関する詳しい情報は、ステータスバーに表示されます。
ノードの種類は、ショートカットキーから変更できます。 Shift+Cでシャープ、Shift+Sでスムーズ、 Shift+Yでシンメトリックな種類に変更します。 ノードをCtrl+クリックすると、 ノードの種類をシャープ、スムーズ、シンメトリックの順に切替えます。
また、コントロールバーの次のアイコンからも変更できます。
| 選択ノードの種類をシャープに | |
| 選択ノードの種類をスムーズに | |
| 選択ノードの種類をシンメトリックに |
| 選択ノードの種類をシャープに | Shift+C |
| 選択ノードの種類をスムーズに | Shift+S |
| 選択ノードの種類をシンメトリックに | Shift+Y |
| 選択ノードの種類を切替え | Ctrl+クリック |
ノードは、オブジェクトを選択するのと同じようにクリックやShift+クリックで選択します。 セグメントをクリックすると、そのセグメントの両端のノードが選択されます。
オブジェクトの複数選択と同様、 ドラッグにより範囲指定してラバーバンド選択することもできます。 オブジェクトのラバーバンド選択と同様、Shiftキーを押しながらドラッグを開始すれば、 オブジェクトの上でドラッグ開始してもラバーバンド選択となります。
複数選択されたノードは青く、現在フォーカスされているノードは赤く表示されます。
TabキーとShift+Tabキーで、パス内のノード指定を前後に移動できます。 複数指定中にTabを使うと、複数選択が解除されてひとつだけ選択されます。
Escキーで選択を解除します。
| ノードを選択 |
|
| 選択ノードをパス内のひとつ先に移動 | Tab |
| 選択ノードをパス内のひとつ前に移動 | Shift+Tab |
| 選択を解除 | Esc |
ノードの移動は、オブジェクトの移動と使用するキーや操作方法が一緒です。 選択したノードをドラッグすると、ノードを移動できます。
Ctrlキーを押しながらドラッグすると、ノードのX座標を固定した状態で上下移動、 またはノードのY座標を固定した状態で左右移動します。
また、マウスを使わずに矢印キーやShift+矢印キーでも移動できます。
複数選択した状態で>や<を使うと、 選択したノードの中心点から外側に向かって移動したり、中心点に向かって移動したりします。
| ノードを移動 |
|
| ノードを矢印キーの10倍の幅で移動 | Shift+矢印キー |
| 縦または横方向へ限定してノードを移動 | Ctrl+ドラッグ |
| 選択ノードの中心点から外側に移動(複数選択時) | > |
| 選択ノードの中心点に向かって移動(複数選択時) | < |
Inkscapeで描ける曲線は、 ベジェ曲線です。 曲線のノードにはノードハンドルがついていて、 このハンドルを操作することにより、曲線の形状を変化させることができます。 角のノードを曲線にするには、 そのノードからShift+ドラッグでノードハンドルを引き出します。
Ctrlキーを押しながらノードハンドルをドラッグすると、 15度ずつ角度をスナップします。
ノードを選択した状態では、 ] でノードハンドルを時計回りに15度ずつ回転、 [ で反時計回りに15度ずつ回転します。 ノードを複数選択していれば、同時に回転させます。
Alt+]、Alt+[ は画面上のピクセル単位でそれぞれ時計回り、反時計回りに回転します。 シャープなノードでは、Altキーが2つあるキーボードを使った場合、 左Altで左側にあるノードハンドル、右Altで右側にあるノードハンドルを操作します。 Altキーがひとつしかないキーボードの場合、 シャープなノードのノードハンドルは片方しかキーボードからは変更することができません。
シャープなノードでは、 Ctrlキーが2つあるキーボードを使った場合、 左Ctrlで左側にあるノードハンドル、右Ctrlで右側のノードハンドルを操作します。 つまり、左Ctrl+] で画面上の左側にあるノードハンドル、 右Ctrl+] で画面上の右側にあるノードハンドルを、それぞれ時計回りに15度ずつ回転させます。 スムーズなノードとシンメトリックなノードでは、 どちらのCtrlキーを使っても同じ操作になります。
セグメントを選択した状態では、 コントロールバーの次のアイコンを使ってセグメントの形状を変更できます。
| 選択セグメントを直線に | |
| 選択セグメントを曲線に |
ノードがひとつだけ選択されている状態では、 . (ピリオド)または > でノードハンドルを長く、 , (カンマ)または < で短くします。
| ノードハンドルの引き出し | Shift+ドラッグ |
| 15度ずつスナップ | Ctrl+ドラッグ |
| ノードハンドルを時計回りに15度回転 | [ |
| ノードハンドルを反時計回りに15度回転 | ] |
| 右ノードハンドルを時計回りに15度回転 | 右Ctrl+[ |
| 左ノードハンドルを時計回りに15度回転 | 左Ctrl+[ |
| 右ノードハンドルを反時計回りに15度回転 | 右Ctrl+] |
| 左ノードハンドルを反時計回りに15度回転 | 左Ctrl+] |
| 右ノードハンドルを画面上のピクセル単位で反時計回りに回転 | 右Alt+] |
| 左ノードハンドルを画面上のピクセル単位で反時計回りに回転 | 左Alt+] |
| 右ノードハンドルを画面上のピクセル単位で反時計回りに回転 | 右Alt+] |
| 左ノードハンドルを画面上のピクセル単位で反時計回りに回転 | 左Alt+] |
| ノードハンドルの長さを延ばす |
|
| ノードハンドルの長さを縮ませる |
|
| 右ノードハンドルの長さを延ばす |
|
| 左ノードハンドルの長さを延ばす |
|
| 右ノードハンドルの長さを縮ませる |
|
| 左ノードハンドルの長さを縮ませる |
|
| 右ノードハンドルの長さを画面上ピクセル単位で延ばす |
|
| 左ノードハンドルの長さを画面上ピクセル単位で延ばす |
|
| 右ノードハンドルの長さを画面上ピクセル単位で縮ませる |
|
| 左ノードハンドルの長さを画面上ピクセル単位で縮ませる |
|
セグメントの上でダブルクリックすると、 その場所に新しいノードを追加できます。 曲線上にはスムーズなノード、直線上にはシャープなノードが追加されます。
ノードを選択してBackspaceを使うと、ノードを削除できます。
ノードツールのコントロールバーから次のアイコンでもノードの追加や削除ができます。
| 選択セグメントにノードを追加 | |
| 選択したノードを削除 |
ノードツールのアイコンを使ってセグメントにノードを追加した場合、 ノードが追加される位置は選択したセグメントの中央になります。 複数のセグメントを選択してノード追加アイコンを使用した場合には、 それぞれのセグメントの中央にノードが追加されます。
| ノードを追加 | ダブルクリック |
| ノードを削除 | Backspace |
鉛筆ツールで手書き入力したパスは、 (手書きでも滑らかな線を描ける人もいますが) たいていはガタガタしていてノードがたくさんあるものです。 こうした線を滑らかにするために、 Inkscapeには「簡素化」という機能があります。
オブジェクトを選択してCtrl+Lを使うと、 そのオブジェクトの曲線が滑らかになるように簡素化します。 オブジェクトを簡素化する度合は、 選択されたオブジェクトの大きさに比例します。 ですから、ひとつのオブジェクトをひとつだけ選択するより、 複数のオブジェクトを選択した方が、 1回あたりの実行でより簡素化されます。
簡素化はひとつのオブジェクトに対して何度でも繰り返して実行できます。 手書きの渦巻を繰り返し簡素化していくと、こんな風になります。
| 使用前 | 使用後 | やりすぎ |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
簡素化を実行すると、より曲線を滑らかに、 よりノード数が少なくなるようなパスに変形されます。 ただし、1回の簡素化では必ずしもノード数が削減されるとは限りません。 より滑らかにするために、逆にノード数は増えることもあります。