ビットマップをインポートすると次のダイアログが表示され、画像をドキュメント中に埋め込むかリンクとするかを選択します。(0.47以前のバージョンではインポートしたビットマップはすべてリンクとして保存され、埋め込むためにはメニューからエフェクトを実行する必要がありましたが、0.48以降ではインポート時に選択できるようになりました。)
「埋め込み」を選択すると、ビットマップのデータをドキュメント中に埋め込みます。ドキュメントをどこに移動してもビットマップイメージがそのまま利用できる代わり、ドキュメントサイズは埋め込んだビットマップの大きさに応じて大きくなります。
埋め込まれたビットマップを選択するとステータスバーに次のように表示されます。
「リンク」を選択すると、ビットマップデータは埋め込まずにファイルのパスのみ保存します。ドキュメントのサイズは小さくなる代わり、インポートした外部のビットマップファイルを削除したり移動したりすると参照できなくなり、ファイルを配置した場所に次のようにエラーが表示されます。
リンクされたビットマップを選択すると、ステータスバーに次のようにファイル名が表示されます。
InkscapeではPNGとJPEGの他、ani、bmp、ico、 pcx、pnm、ras、tga、tiff、wbmp、xbm、xpmのフォーマットをサポートしています。しかしSVGの規格でサポートされているのはPNGとJPEGのみのため、PNGまたはJPEG以外のファイルを埋め込む場合には互換性に配慮してリンクせずに埋め込むのがお勧めです。
ビットマップをインポートすると、画像のサイズによって次のようにボケてしまうことがあります。
もとの画像 | インポートした画像 |
|
![]() |
ビットマップの配置がドキュメント中のピクセルと合っていない場合に、自動的にアンチエイリアスがかかってこのようなボケた表示になります。ドキュメントのピクセルに配置を合わせるにはビットマップを選択してから、「エクステンション(N) > パスの変形 > ピクセルスナップ」を実行します。
手軽に合わせるには、選択ツールのツールボックスバーでX座標とY座標の小数点以下をそれぞれ0に変更します。つまり、XY座標がいずれも整数となるように変更します。
ピクセルスナップエクステンションでは、上記の作業を選択したすべてのオブジェクトに対して実行します。